セミナー情報
【2014.03.05】第1回「伝わるビジュアルデザイン」
開催概要
- 日 時:平成26年3月5日(水)16時00分~18時00分
- 会 場:北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟 1階 W103室(北10西7)
- 定 員:なし
- 参加費:無料
小林 氏
『みなさん、知らない世界の話に耳を傾けたくなるのはどんなときですか?
そこに科学を伝えるヒントがあります。わかりやすくすれば人は足をとめるのでしょうか…。ついつい見てしまうテレビ番組。そのしかけを探っていきましょう。
「恋愛下手? それじゃ科学は伝わらない」これがサブテーマです。』
田中 氏
『もちろん大事なのは見た目より研究成果の内容。それにデザインやイラストはちょっと苦手…。でもせっかく得られた研究成果なのだからよりよく伝えたいという、研究者の皆様のために、ビジュアルデザインのエッセンスをお話したいと思います。』
大津 氏
『科学情報を文字だけで表現するって難しいですよね。そんな時に助っ人となってくれるのが絵(図版)です。その特徴,効果的な選び方・見せ方についてお話しします。』
講師プロフィール
小林 隆司(こばやし たかし)氏
物質・材料機構(NIMS)企画部門 広報室 チーム長
1968年生まれ。元NHK科学番組ディレクター。「ためしてガッテン」、「クローズアップ現代」、「サイエンスZERO」などの科学番組中心に制作。放送文化基金賞、科学放送高柳記念賞など。2011年より現職。NIMSのYouTube「まてりある’s eye」で一人放送クラブを開始。研究所のYouTubeとしては最後発だが、1テーマ3分で驚けるムービーを展開、追い上げ急ピッチの閲覧数を眺め、にんまり…。趣味は星空観察、写真、裁縫、ダイビングなど。昨年から米作りを始めました!
田中 佐代子(たなか さよこ)氏
筑波大学 芸術系 准教授
1966年東京生まれ。筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了。その後、グラフ株式会社グラフィックデザイナー、岡山県立大学専任講師を経て、2008年より現職。日本サイエンスビジュアリゼーション研究会(JSSV)代表。グラフィックデザイナーとしての実務経験を活かし、ビジュアルデザインの教育・研究を行っている。ここ数年は特にサイエンスビジュアルゼーションに力を入れており、研究成果として著書「PowerPointによる理系学生・研究者のためのビジュアルデザイン入門」(講談社)を刊行。趣味は料理、ビール。
大津 珠子(おおつ しゅこ)氏
北海道大学 科学技術コミュニケーション教育部門 (CoSTEP) 特任准教授
1971年盛岡市生まれ。アートディレクター/グラフィックデザイナー。筑波大学大学院修士課程芸術研究科デザイン専攻修了。大学院在籍中より、フリーランスのグラフィックデザイナーとして筑波研究学園都市を拠点に活動。大学、研究機関、自治体の広報・デザインを多数手がける。2005年よりCoSTEPに参画し、以来科学技術コミュニケーション教育、グラフィックデザイン教育に従事してきた。スキー・ボード,茶道,囲碁,料理など上達を目指して気長に続けている。
セミナーレポート
講義を終えて
平成26年3月5日(水),北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟において「研究者のためのスキルアップセミナー『伝わるビジュアルデザイン』」を開催しました。
元NHK科学番組ディレクターで物質・材料機構(NIMS)広報室 チーム長の小林隆司 氏に「いかにして『気持ち』を作っていくのか~テレビが使うあの手とこの手~」,グラフィックデザイナーで筑波大学 芸術系 准教授の田中佐代子 氏に「Power Pointによる研究者のためのビジュアルデザイン入門」,科学技術コミュニケーション教育部門 (CoSTEP) 准教授の大津珠子 氏に「文字と“絵”の組み合わせが情報です!研究者のためのミニプレゼン入門」をテーマに,研究成果を魅力的に伝える為の効果的な手法についてお話いただきました。
講演の後は活発な質疑応答が行われ,時間が足りないほどでした。教職員を中心に150名の参加があり,アンケート結果からも研究者向けのスキルアップセミナーへの関心の高さがうかがえ,今後も定期的・継続的な開催に努めたいと思います。
当日の様子
アンケート結果
ご意見・ご感想
- とてもためになるセミナーだった。これを自分の発表に生かさないといけないなと感じています。
- この手のセミナーは見かけ倒しで行ってみるとがっかりすることがほとんど。今日のは久しぶりにヒット!役に立った!
- 今まで聞いたことのあまりないお話が多く、非常に勉強になりました。構図やフォントなど簡単にできる方法なので今後取り入れてみようと思います。
- 私は社会人ですが、若い参加者がいっぱいでしたね。みんながスキルアップしてくれれば楽しみですね。現場の先生達の質問もとても刺激を受けました。
- 自分の専門分野の授業では絶対教えてもらえない、生きたプレゼン術の一端を聞けてとても役立った。明日から早速使ってみようと思う。
- 今まで気になったところが聞けてとても面白かったから、今後も継続的にこのような企画を続けてほしいです。